レンタルサーバーやドメインを自分で契約する場合のメリットとデメリット

レンタルサーバーやドメインを自分で契約する場合のメリットとデメリット

2020年8月5日

ホームページ制作を制作会社に依頼する場合、サーバーや独自ドメインの契約はどうされていますか?
サーバーやドメインについて詳しくないので制作会社に任せきりという方もいるのではないでしょうか?

制作会社にサーバーや独自ドメインを用意してもらった場合は、一度どのようなサーバーを利用しているか、独自ドメインはどのサービスで管理しているのか確認してみましょう。実はレンタルサーバーを利用しているというケースもあります。

もしレンタルサーバーを利用しているのであれば、自分で直接契約した方がランニングコストが安くなる場合があります。しかし、デメリットもあるので注意は必要です。

結論から言うと、レンタルサーバーや独自ドメインを自分で契約するメリットとデメリットは以下の通りです。

レンタルサーバーや独自ドメインを自分で契約するメリット

  • レンタルサーバーや独自ドメインのランニングコストを抑えることができる
  • ひとつのレンタルサーバーで複数のサイトを運用できる
  • レンタルサーバーや独自ドメインの管理画面を利用できる
  • ホームページを管理している制作会社を乗り換えやすい

レンタルサーバーや独自ドメインを自分で契約するデメリット

  • レンタルサーバーや独自ドメインのサービスに会員登録しないといけない
  • レンタルサーバーや独自ドメインの更新時期を管理しないといけない
  • レンタルサーバーにトラブルが発生した場合に自分で問い合わせないといけない

それではひとつずつ解説していきます。

レンタルサーバーや独自ドメインを自分で契約するメリット

まずはレンタルサーバーや独自ドメインを自分で契約するメリットから解説します。

レンタルサーバーや独自ドメインのランニングコストを抑えることができる

制作会社が用意したレンタルサーバーを利用している場合、通常よりも高い利用料金を支払っているケースが多いです。その利用料金にはレンタルサーバーの更新時期の管理や、トラブルが発生した場合の対応などの費用が含まれているためです。

ひとつのレンタルサーバーでは複数のサイトを運用することができます。仮に制作会社が月額1,000円のレンタルサーバーを利用していたとします。そのサーバーで50サイト運用した場合、1サイトのサーバー利用料金はわずか月額20円です。これをクライアントに月額3,000円などで提供したら差額の2,980円は制作会社の儲けになります。

自分でレンタルサーバーを契約したら月額1,000円で利用できるので少し損した気分ですよね。ランニングコスを抑えたい場合は自分でレンタルサーバーを契約した方がいいです。

ひとつのレンタルサーバーで複数のサイトを運用できる

自分でレンタルサーバーを契約した場合、そのレンタルサーバーで複数のサイトを運用することが出来ます。複数のサイトを運用しても利用料金が高くなることはありません。(独自ドメインをサイトごとに用意する必要があります。)

制作会社にサーバーを用意してもらう場合は、1サイトごとに利用料金がかかるケースが多いです。仮に月額3,000円でサーバーを利用している場合、公式サイトとECサイトの2サイトを運用すると月額6,000円の利用料金が掛かります。

公式サイト、ECサイト、ブログなど複数のサイトを運用したい場合は、自分でレンタルサーバーを契約した方がお得です。

レンタルサーバーや独自ドメインの管理画面を利用できる

当たり前ですが、自分でレンタルサーバーや独自ドメインを契約すると管理画面を自由に利用することができます。管理画面ではネームサーバーの変更やデータベースの作成など色々なことが出来ますが、ホームページ制作者以外はあまり使うことはありません。

制作者以外が利用する機能としてはメールアカウントの作成があります。レンタルサーバーの管理画面ではメールアカウントの管理が出来るので、頻繁にメールアドレスの作成や削除をされる場合は便利です。

制作会社が用意したレンタルサーバーを利用している場合は、おそらく管理画面を渡してもらえないと思います。その場合はメールアドレスの作成や削除を制作会社に依頼しないといけないので少々めんどうです。しかも、メールアドレスの利用料金を取られている場合は余計なコストも掛かってしまいます。

ホームページを管理する制作会社を乗り換えやすい

ホームページを制作してもらった制作会社にそのままホームページの管理も依頼することは多いです。しかし、レスポンスが悪い、対応がイマイチなどの理由でホームページを管理する会社を乗り換えたい場合もあります。

ホームページを管理する会社を乗り換える場合、その会社が用意したサーバーは利用できなくなります。乗り換え先の会社にサーバーを用意してもらうか、自分でレンタルサーバーを用意し、そのサーバーにホームページを引っ越ししないといけません。

サーバーの引っ越しには費用が掛かりますし、メールアカウントの情報が変わるためメールソフトの再設定などめんどうな作業も発生します。独自ドメインも移管手続きなどが必要です。

自分でレンタルサーバーや独自ドメインを契約している場合は、ホームページを管理する会社が変わってもそのまま使い続けることが出来るので、サーバーの引っ越し費用やめんどうな作業は必要ありません。

制作会社のサーバーを利用している場合、ホームページを管理する会社を乗り換えるのは結構めんどくさいということは知っておいた方がいいです。

レンタルサーバーや独自ドメインを自分で契約するデメリット

次はレンタルサーバーや独自ドメインを自分で契約した場合のデメリットを解説します。

レンタルサーバーや独自ドメインのサービスに会員登録しないといけない

レンタルサーバーや独自ドメインを自分で契約する場合は、それぞれのサービスに会員登録しないといけません。難しい作業ではありませんが、慣れない方は少しめんどうに思うかもしれません。

また、ユーザー名やパスワードなどの会員情報を無くさないように保管しておく必要があります。会員情報を無くしてしまったため、レンタルサーバーなどの管理画面にログインできないという方も結構いらっしゃいます。会員情報を無くしてしまうと、レンタルサーバー会社に問い合わせて確認しないといけないので注意しましょう。当然この問い合わせも自分でやらないといけません。

レンタルサーバーや独自ドメインの更新時期を管理しないといけない

レンタルサーバーや独自ドメインは1年や2年ごとに更新していかないといけません。更新するのを忘れてしまうと、ホームページが見れなくなったり、メールが使えなくなったり、ドメインが第三者に取得されてしまったりする場合があります。

更新時期が近づいてきたら登録したメールアドレスに更新のお知らせが届きますが、このメールを見落とす方が結構いらっしゃいます。法人の場合は担当者が辞めてしまって放置していたため、レンタルサーバーや独自ドメインの更新期間が過ぎてしまったというケースもあります。

レンタルサーバーや独自ドメインの更新を忘れてしまうと大変なことになるので、更新時期をしっかり把握しておかないといけません

レンタルサーバーにトラブルが発生した場合に自分で問い合わせないといけない

レンタルサーバーは稀に表示速度が遅い、ホームページが表示されないなどのトラブルが発生する場合があります。このようなトラブルが発生した場合、自分でレンタルサーバー会社に問い合わせないといけません

メールや電話で問い合わせすることが出来ますが、Web制作の知識がないとサーバー会社の回答が何を言っているのか分からない場合があります。サーバー会社の担当者に詳しく説明を聞いたり、自分で調べたりするとかなり時間を取られてしまいます。

制作会社を通してレンタルサーバーを契約してもトラブルを避けることは出来ませんが、何らかの解決策を提案してくれるはずです。

レンタルサーバーや独自ドメインの契約についてのまとめ

結局、レンタルサーバーや独自ドメインは自分で契約した方がいいのか?
結論は以下の通りです。

自分でレンタルサーバーや独自ドメインの更新時期を管理でき、トラブルが発生した場合も対処できるという方は自分で契約した方がいいです。自分で契約した方がレンタルサーバーなどの利用料金を抑えることが出来るし、ホームページを管理する制作会社を乗り換える際も簡単です。

逆に更新時期の管理やトラブルの対処に自信がない場合は、制作会社にサーバーを用意してもらった方がいいです。ランニングコストは掛かってしまいますが、レンタルサーバーや独自ドメインの更新を忘れて大変なことになるよりは全然マシです。万が一、サーバーにトラブルが発生した場合も制作会社が一緒に対策を考えてくれるはずです。

レンタルサーバーや独自ドメインを用意する際は、どちらの契約形態が合っているかよく考えてから契約することをオススメします。

以上、レンタルサーバーや独自ドメインを自分で契約する場合のメリットとデメリットの解説でした。