WordPressでECサイトを作る3つの方法!実際にやったことがある方法を紹介します

WordPressでECサイトを作る3つの方法!実際にやったことがある方法を紹介します

2020年5月12日

普段からWordPressでWebサイトを制作しているので、「ECサイトもWordPressで作りたい」という方もいると思います。
慣れ親しんだWordPressであれば、カスタマイズにも慣れているのでクライアントの要望にも応えやすいですよね。

僕は今までに10サイト以上のECサイトをWordPressで制作しました。
実際にWordPressでECサイトを制作した方法と、やってみて感じたメリットやデメリットを紹介したいと思います。

WordPressでECサイトを作る3つの方法

僕がWordPressでECサイトを制作したことがある方法は以下の3つです。

  • WordPressプラグインのWelcartで制作する
  • WordPressプラグインのWooCommerceで制作する
  • カラーミーショップのどこでもカートを使用する

どの方法にもメリットとデメリットはありました。
それぞれの方法について詳しく解説するので、WordPressでECサイトを制作する際の参考にしてもらえればと思います。

WordPressプラグインのWelcartで制作する

Welcart

WordPressでECサイトを制作する場合、日本国内ではWelcartを使うことが多いと思います。
僕もWelcartで制作したECサイトが最も多いです。

Welcartの開発者は日本の方なので、配送方法や決済方法などが日本国内向けに作られています。
海外製のECシステムを使う場合、配送方法や決済方法が日本の仕様に合わないこともあります。

Welcartの使い方やカスタマイズ方法に関しての情報も多く、もしインターネットで検索して欲しい情報が見つからない場合でも専用フォーラムで質問することが出来ます。
僕も何度かフォーラムで質問したことがありますが、回答が迅速で的確だったのでスムーズに問題を解決することが出来ました。

また、Welcart公式サイトではカスタマイズを依頼することも出来ます。
どうしても自分では手に負えないカスタマイズが必要な場合は、公式サイトでカスタマイズを依頼するのもアリだと思います。
僕も何度かWelcartのカスタマイズについて相談させていただいたことがありますが、カスタマイズの料金も良心的な金額でした。(もちろんカスタマイズの内容によると思いますが)

デメリットとしては、Welcartに対応した無料テーマが少なことです。
Welcartと一緒にインストールされる「Welcart Default Theme」か、公式サイトで無料でダウンロードできる「Welcart Basic」のどちらかをカスタマイズしていくことになります。
WordPressテーマをカスタマイズできない方には少しツライところですね。

Welcartのメリットをまとめると

  • 日本の方が開発しているので配送方法や決済方法が国内向け
  • インターネット上で情報が多い
  • 専用フォーラムで質問や相談が可能
  • 公式サイトでカスタマイズを依頼できる

Welcartのデメリットとしては

  • 対応した無料テーマが少ない

以上がWelcartでECサイトを制作するメリットとデメリットの紹介でした。

WordPressプラグインのWooCommerceで制作する

WooCommerce

WooCommerceは世界で最も利用されているECシステムです。
初めてWooCommerceを使った時は、洗礼された機能やECサイトとしての完成度の高さに驚きました。

ダウンロード商品やバーチャル商品(発送不要な商品)にも標準で対応しているので、大体のECサイトはWooCommerceの標準機能だけで作れてしまうと思います。

管理画面も作り込まれているので、受注や顧客の情報もとても見やすいです。
収益や注文などの解析データを確認することも出来ます。

WooCommerceは対応している無料テーマがとても多いので、WordPressテーマをカスタマイズできない方でもおしゃれなECサイトを作ることが出来ます。
WooCommerce公式テーマ「Storefront」でも十分おしゃれですし、WordPress管理画面のテーマ検索で「woocommerce」で検索すると、高品質の無料テーマがたくさん出てきます。

WooCommerceのデメリットとしては、Welcartと比べるとインターネット上の情報が少ないことでしょうか。
WooCommerceは海外製プラグインなので、日本国内向けではない仕様になっている場合があります。
そのような箇所をカスタマイズする情報を探す際に少し苦労するかもしれません。

このブログでもWooCommerceの自動返信メールのカスタマイズについての記事を書いたことがあります。

【WooCommerce】自動返信メールをカスタマイズする方法
WordPressでECサイトを制作できるプラグインWooCommerce。世界中のECサイトで使われているだけあって、とても優秀なプラグインです。ただ、日本で…
ryob.net

WooCommerceのメリットをまとめると

  • 世界で最も使われているECシステムという安心感
  • ダウンロード商品やバーチャル商品にも標準対応
  • 見やすい管理画面
  • 対応している無料テーマが多い

WooCommerceのデメリットとしては

  • 日本国内向けに合わない仕様がある
  • カスタマイズの情報が少ない

以上がWooCommerceでECサイトを制作するメリットとデメリットの紹介でした。

カラーミーショップの「どこでもカラーミー」で制作する

カラーミーショップ

カラーミーショップとはショップングカートASPで、サービスに登録するだけでECサイトを始めることが出来ます。
本来であればカラーミーショップでECサイトを運営していくのですが、「どこでもカラーミー」という機能を使ってWordPressにカートボタンを設置することが出来ます。

「どこでもカラーミー」をWordPressに設置する流れを簡単に説明します。

  1. カラーミーショップで商品登録をする
  2. カラーミーショップの商品登録画面で「どこでもカラーミー」のソースコードをコピーする
  3. WordPressの固定ページや記事にソースコードをペーストする

この方法の最大のメリットは、ECサイトの形に捉われず自由にサイトを構築できることです。
カスタム投稿で商品登録用の投稿を用意してECサイトっぽくするのもよし、固定ページで商品ページを作り込んで「どこでもカラーミー」を追加するもよしです。
WordPressでいつも通り制作したサイトにカートボタンを追加できるということです。

「どこでもカラーミー」でECサイトを制作するデメリットとしては、カラーミーショップとWordPressの両方で商品登録が必要になることです。
WelcartやWooCommerceより商品登録の際の手間が増えてしまいます。

また、カラーミーショップを利用するためには最低でも月額900円ほどの費用が掛かるので、この分のコストは余分に掛かってしまいます。

「そもそもカラーミーショップだけでECサイトを運営すればいいのでは?」と思われる方もいると思います。
もちろんそれでもいいのですが、カラーミーショップはデザインのカスタマイズに制限がある、ショップ内部にブログを設置できないなどの問題もあります。
それなら自由にカスタマイズできてブログも実装できるWordPressでサイトを制作し、カートだけカラーミーショップを使うという方法が良いかなと思いました。

カラーミーショップの「どこでもカラーミー」でECサイトを制作するメリットは

  • ECサイトの形に捉われずに構築できる

「どこでもカラーミー」のデメリットとしては

  • WordPressとカラーミーショップの両方で商品を登録する必要がある
  • カラーミーショップの利用料金が必要

以上がカラーミーショップの「どこでもカラーミー」でECサイトを制作するメリットとデメリットの紹介でした。

WordPressでECサイトを作るメリット

僕が実際にやったことがあるWordPressでECサイトを作る3つの方法を紹介しました。
では、そもそもWordPressでECサイトを作るメリットは何でしょうか?

ECサイトにブログを導入できる

僕が思う1番のメリットは、ECサイトにブログなどのCMSを導入できることだと思います。

せっかくECサイトを作ってもアクセスが無ければ意味がありません。
アクセスを集めるためには継続的にブログなどを更新して、SEOに強いサイトにする必要があります。
WordPressであれば簡単にECサイトにブログを導入することが出来るので、これは大きなメリットだと感じています。

デザインや機能を自由にカスタマイズできる

WordPressはカスタマイズ性が高いのも大きなメリットだと思います。

カラーミーショップなどのASPは、デザインをカスタマイズできる範囲が限られていますが、WordPressであればテーマを編集して自由にデザインをカスタマイズすることが出来ます。

また、ブログ以外にもいろいろな投稿を追加することが出来ます。
例えば実績を紹介する投稿やFAQを追加する投稿を追加して、ショップを運営しやすいようにカスタマイズすることも可能です。

ランニングコストを抑えることができる

WordPressでECサイトを作ることによって、ランニングコストを抑えることが出来ます。

カラーミーショップなどのASPでECサイトを運営する場合、サービスの利用料金が継続的に発生します。
WordPressでECサイトを運営する場合でもサーバー料金は発生しますが、ASPの利用料金と比べると安くなる場合が多いです。

カラーミーショップは月額900円ほどで利用できますが、他のショッピングカートASPだと月額10,000円以上という場合もあります。
WordPressであればレンタルサーバーと独自ドメインの利用料金だけなので、月額500円から1,000円くらいで運用することが可能です。

WordPressでECサイトを作るデメリット

WordPressでECサイトを作る場合のデメリットもいくつかあります。

セキュリティ対策が必要

WordPressでECサイトを制作する場合は、自分でセキュリティ対策をしなくてはいけません。
SSLを導入する、海外からのアクセスを弾く、WAFを導入するなどの対策が必要になってきます。
セキュリティ対策が不十分だと、サイトを改ざんされたり、情報を盗まれたりする可能性があるので注意しないといけません。

WordPressやプラグインのアップデートが必要

WordPressやプラグインはどんどんアップデートされていきます。
アップデートすることによって機能追加やバグ修正などが行われますが、中にはセキュリティのためのアップデートもあります。
旧バージョンのWordPressやプラグインを使用していると、脆弱性をつかれてサイトを改ざんされたり、情報を盗まれたりする可能性があります。
WordPressやプラグインのアップデートを定期的に確認し、常に最新の状態にしておくことが重要です。

WordPressでECサイトを作る方法のまとめ

僕が実際にWordPressでECサイトを作った方法は以下の3つです。

  • WordPressプラグインのWelcartでECサイトを作る
  • WordPressプラグインのWooCommerceでECサイトを作る
  • カラーミーショップの「どこでもカラーミー」を使ってECサイトを作る

それぞれの方法にメリットとデメリットがあるので、どの方法が1番いいのかは案件の内容や制作者との相性によって変わります。

以上、WordPressでECサイトを作る3つの方法の紹介でした。
ECサイト制作の参考になれば嬉しいです。